表参道のイメージフォーラムでゴダール監督の映画『アルファビル』を見た。ゴダールのSFで未来社会を描いている。1965年の公開というから50年前の作品だ。未来社会といいながら、「ディストピア的未来都市・アルファヴィルを描写するに当たり、セットやミニチュア等は用いられておらず、全て現実のパリ市街を使って撮影されている」(Wikipedia)。
翌年、トリュフォーによってブラッドベリのSF小説『華氏451度』が映画化された。それはゴダールに刺激されたのだろう。
現実のパリ市街を使って撮影されたといえば、タルコフスキーがスタニスワフ・レムのSF小説を映画化した『惑星ソラリス』という傑作を思い出す。ここでも、「未来都市の風景として東京の首都高速道路が使われている」(Wikipedia)。だから未来都市の道路をヤマト運輸の宅急便が走っている。
二人の巨匠が未来を再現するのに、現実の都市を描いて済ませていることが面白かった。タルコフスキーの映画は1972年公開だった。彼はゴダールを意識していたのだろうか。
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