不思議な広告コピー「元カレが、サンタクロース。」


 地下鉄の額面ポスターで、「元カレが、サンタクロース。」というのがあった。元彼がサンタクロースって、どういう意味だろうと考えた。よく見ると、元カレにもらったルイヴィトンのバッグ 87,000円、元カレにもらったエルメスの時計 70,000円、同じくプラダのバッグ 58,500円、セリーヌのサイフ 36,000円、グッチのバッグ 35,000円、買取額286,000円、となっている。
 つまりブランド品の買取業のポスターだった。別れた元彼氏がプレゼントしてくれたブランド品を買い取りますという商売の広告。例に挙げられている品を見ると気前の良い彼氏だったみたい。
 いや、興味を持ったのはこのコピーに対してだった。別れた彼からプレゼントされたブランド品を買い取るということに対して、捻った表現の面白いコピーだとも思えるし、一読して何を言っているのかすぐ分からない捻りすぎのコピーだとも思える。もっとも、分かりにくいのはそもそも私がこの広告の訴求対象外だからかもしれない。