ギャラリーなつかの古井彩夏展を見る


 東京京橋のギャラリーなつかで古井彩夏展が開かれている(8月2日まで)。毎年、銀座〜京橋周辺の現代美術の画廊が企画している「画廊からの発言−新世代への視点」の今年、ギャラリーなつかは古井彩夏を選んだ。古井は1988年東京都生まれ、2011年に女子美術大学立体アート学科を卒業し、2013年に女子美術大学大学院立体芸術専攻領域を修了している。個展は2009年の北とぴあでの初個展のあと、ギャラリーなつかでは2012年、2013年に続いて3回目となる。
 古井は鉄でひとつの形を作り、ついで同じような形を複数作り、それらを溶接して大きな形を作っていく。出来上がった形はリズムをもち、鉄でありながら軽快なフォルムを示している。





 2013年の個展を紹介する文章で次のように書いた。

 古井の特徴の一つは形の繰り返しにある。繰り返しであるとはミニマルを内包しているということだろう。ミニマル以後の世代である古井はそれをわずかに内包しながら「形」の創出を志向している。

 近年女子美の立体アート学科は優れた作家を輩出している。おそらく名伯楽が存在するのだろう。
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古井彩夏展
2014年7月21日(月)−8月2日(土)
11:00−19:00(最終日17:00まで)日曜休廊
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ギャラリーなつか
東京都中央区京橋3-4-2 フォーチュンビル1階
電話03-6265-1889
http://homepage2.nifty.com/gallery-natsuka/