岡田斗司夫が教える男の見分け方

 朝日新聞の連載コラム「悩みのるつぼ」で岡田斗司夫が大人の見分け方を教えている(4月5日)。これがとても説得力がある。
 相談者は14歳の女子中学生で、塾の大学生の7歳年上の先生が好きになった、先生が塾を辞めてしまうので、その前に告白したほうがいいかという相談。
 岡田の回答は、あなたは年齢より中身が大人と言う。では先生はどうか?
1.年齢より中身が子ども
2.年齢相応
3.年齢より中身が大人
 1.の場合は可能性がある。同世代の女性が怖かったり苦手だから、「背伸びしている中学生」ぐらいがちょうどお似合いだから。
 3.の場合は告白しても断られる。
 2.の場合は岡田の知人が経験していて、1年だけ付き合ったけど話が合わないから別れたという。これが普通だそうだ。なるほど。
 その塾の先生はこの3つのうちどれだろう? そのチェック方法が示されている。そのために「ヒネリのある告白」をする。
「先生のことがずっと好きでした。でも先生は大人だし、自分の勉強に集中するために塾をやめるので、私もあきらめます」
 ポイントは「好きでした。だから〜します」という現在完了形で告白すること。現在完了で告白したら、「告白と同時に相手を振った」ことになり、同時に行動選択は相手に渡る。
 3.の「年齢より中身が大人」の先生なら、あなたを傷つけないサヨナラの返事をくれる。
 ちょっと待って、あきらめるのは早い、と言ってきたら、先生は1.か、2.のどちらか。それを見分けるために、「付き合ってくれるんですか? じゃあ両親に会ってください」と言う。
 これで逃げる男は1.つまり中身は子ども。
 逃げずに会ってくれるなら、あなたを「彼女として大事に扱う」と考えている可能性が高い、と。
 いつもながら岡田斗司夫の洞察力の高さに感嘆する。このコラムの回答者で車谷長吉の分は文庫本にまとめられている。上野千鶴子とともに、岡田斗司夫の回答も文庫本にまとめて出版してほしい。


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