ギャラリー現の森谷志保子展が良い

 東京銀座のギャラリー現で森谷志保子展が開かれている(3月8日まで)。森谷は1948年生まれ。ギャラリー現で何度も個展を開いている。画廊でファイルを見せてもらうと、1990年代の頃は毎日配達される新聞紙を糊付けして重ねた作品を作っていた。最近は人物を極端にデフォルメした作品を作っている。派手な色彩は使わないが、控えめに使っている色彩がすばらしい。
 今回はとくに最初に掲載した作品が良かった。上部に人の顔が見える。左側の上下を貫く白い帯は体だろうか手足だろうか。その帯の真ん中よりやや下の左向きの半円が乳房にも見える。右下の上品な色彩がすばらしい。形や色彩ががかすかに野見山暁治に通底しているように感じられる。エゴン・シーレも好きなのだろう。その他の作品は顔を画面いっぱいに大きく描いている。とても興味深い作家だ。




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森谷志保子展
2014年3月3日(月)−3月8日(土)
11:30−19:00(土曜日17:30まで)
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ギャラリー現
東京都中央区銀座1-10-19 銀座一ビル3F
電話03-3561-6869
http://g-gen.main.jp/