佐村河内守のネットの評価

 ここ何日か本ブログへのアクセス数が増えていた。どうしたのかとアクセス解析を見たら、ほとんど2007年5月14日のページに集中している。この日は亡くなった武満徹に対する吉松隆の批判を引用していた。
 なんで今これが話題になっているのか。改めて読んでみると本文とは関係がなかった。このエントリーに付けられたコメントが皆の興味を惹いたのだろう。
 8つのコメントのうち、3つが佐村河内守を絶賛している。

*あきら 2011/08/03
佐村河内守交響曲第一番《HIROSHIMA》に比べたら吉松隆交響曲はゴミ屑同然。
『クラシック作曲界の快挙』大手CD店クラシック売り上げ集計第1位=佐村河内守交響曲第一番《HIROSHIMA》(CDジャーナル調べ)
邦人作曲家作品のCDがクラシック部門で売り上げNo.1になったのは佐村河内守が史上初。
あの武満徹ですら成し得なかった。
名実ともに日本一の作曲家:佐村河内守
*片倉重樹 2012/04/25
レコ芸リーダーズチョイス36年の歴史的大快挙が今年起こりました。
並み居る大作曲家のなか佐村河内守ヒロシマ交響曲が堂々の15位!
邦人作曲家作品がベスト30に入ったのはレコ芸初の大快挙だそうです。
*美川 2012/12/10
そもそも吉松隆オーケストレーションは滅茶苦茶だ。調性を書けばそれでいいという訳ではない。
20世紀はロクな音楽がなかった。21世紀は優れた音楽が書かれなくてはならない、その尖兵が佐村河内守さんだ。by 三枝成彰

 佐村河内守を検索してみた。kojitakakenの日記に「これはすごい! 佐村河内守「信者」の巣窟を発見」というページを見つけた。
これはすごい! 佐村河内守「信者」の巣窟を発見
 ファンてここまで熱狂できるんだ。しかもそのことを確信をもって発言できるなんて。

こんばんは(^-^)
ヤマハでヴァイオリン教えてるトモです。
普段はヴァイオリンにしか興味がなくダメぽな私ですが、クラヲの友人に試聴だけでもしてこい!と半ば強制的に某大型CD店に行き佐村河内守の弦楽作品集CDを試聴しました。正直、現代で無伴奏ヴァイオリンシャコンヌを作るなんて1000%ムリ!って思ってたし、現代作曲家が無伴奏ヴァイオリン作ると必ず無調に逃げちゃうって分かってたし・・・・・・。
あーっそれが違ったんですよねー、なんて説明したらいいのかすらわかりませんが、佐村河内守という人にはできるんですねえ。
これは一体どういうことよっ!て支離滅裂なこと言ってますね・・私。
最初は{奇跡のシャコンヌ}って見た時、思わず吹き出しちゃいました。[本当に感性度の高い無伴奏ヴァイオリンシャコンヌなら奇跡だけどネ〜]なんて嫌味たらたらでヘッドフォンを・・・・・。
で、で、で撃沈しちゃった訳でございますm(__)m
他の曲も全て魅了満点です。ヨダレたらたら(笑)
ちょっと衝撃的だったのが弦楽四重奏曲《ENOZU-KI-MAIA》1番です。現代音楽が好きくない私だけど、この曲なら私2ndでもやりたいくらい惚れちゃいました(ぜっっったい超難しいけどカッコイイです)。
《ENOZU-KI-MAIA》2番は、ハーもーこの人古典&ロマンの神様ですかー?????って感じ。涙なしには聴けない名曲です。
長々とすみませんでした。
ちなみに今一番欲しいもの・・・・それは、このスコア。
おい!ヤマハ、出せよ!みたいな(笑)

ぶらあぼ』の特集インタビューページ[ぷれすてーじ]で、大谷康子さんが佐村河内守の弦楽作品集を語っていますが、「弦楽四重奏曲《ENOZU-KI-MAIA》1番と2番の背景には神や宇宙がある!とても言葉では語り尽くせない、聴けばわかります!」とおっしゃってますが、私も同感です。
私は《シャコンヌ》が一番ですし、私にとって佐村河内《シャコンヌ》は神そのものです。

 「神」と言っている。つくずく評価する者は結局は評価されると思う。ふだん現代音楽が好きだけれど、佐村河内の曲は聴いたことがない。新聞広告なんかの絶賛が胡散臭く思われたからだった。現代音楽、現代美術、現代詩と熱狂は無縁だろう。
 さて、これは自戒を込めて書くのだが、ネットでは編集者などジャッジたるべき第三者が存在しないので、自分の極端な意見が垂れ流しになってしまう。心しよう。


吉松隆の武満徹批判(2007年5月14日)