予知能力は存在するだろうか

 朝日新聞のコラム「TVダイアリー」に坂下千里子が「姉の不思議なパワー」という題でエッセイを書いている(3月17日)。

 私は、高校生だった1994年、アルペンスキーのCMオーディションでグランプリを受賞し、芸能界入りしました。受賞直後、私は京都の実家に喜びを伝えようと、電話をかけました。「きっと驚くぞ」と思って。
 ところが、電話に出た母曰く、姉は、電話が鳴る10分前に、寝ていたベッドから跳び起き、台所に来て「妹がグランプリとったで!」と大喜びしていたらしいのです。
 予知夢!? でしょうか。とにかくあの時は逆にこちらが驚きました。

 以前仕事先の担当者として付き合っていたNさんも予知能力を持っていた。その会社では、ある時社長が執務中に急死したことがあった。Nさんは予めそのことを予知していた。肩の辺りから光が出ていましたと、後日語ってくれた。また別の時、遠く離れた祖母が亡くなるとき、やはりそのことが予知できていたと言う。
 すごいですねと言うと、分かっても何もできないから虚しいものですよと言われた。
 また私が入社したときの先輩K子さんのお母さんは地震が予知できた。それがわずかに遺伝したのか、K子さんは地震に対して異常に怖がった。地震が起きると恐怖で窓の外へ飛び出してしまおうなどと思ってしまうという。
 戦争中も、戦場で亡くなった頃、家族の夢に別れを告げに現れたという話が多く残っている。一部の人間に予知能力があることを疑わない。