東京江東区清澄のHARMASギャラリーで佐藤イチダイ展"talking about..."を見る（11月17日まで）。佐藤は1983年群馬県高崎市生まれ、2006年に多摩美術大学油画専攻を、2008年に同大学院美術研究科を修了している。2009年に銀座のフタバ画廊で初個展をし、2011年に本ギャラリーで個展をしていて、今回が２回目となる。
今回の個展については、『GALLERY』11月号に小金沢智のていねいな展評がある。個展は数点の小品と大作からなっている。この小品がおもしろかった。男の顔が太い網目のようになっている。その中は暗い空洞のように見える。あるいは二つの顔が合体しており、顔に当たる部分には穴が開いているように見え、その穴は黒い壁のようなものでふさがれている。とても不思議だ。これは一体なんだろう。
小品のおもしろさに比べると、大作を同じように評価することができなかった。これらの大作にも小品の完成度が及んでいたら、文句なく優れた才能が現れたと言いうるのだが。
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佐藤イチダイ展"talking about..."
2012年10月６日（土）〜11月17日（土）
12：00〜19：00、金／土／日のみオープン
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HARMAS GALLERY
東京都江東区清澄2-4-7
電話03-3642-5633
http://harmas.fabre-design.com/
半蔵門線・大江戸線 清澄白河駅A3口徒歩４分
