第10回アートプログラム青梅2012「存在を超えて」を見る(その3)「地への一雫」

 先日、青梅市で開かれている第10回アートプログラム青梅2012「存在を超えて」を見てきたが、「その1」では青梅市立美術館の展示を紹介し、「その2」では青梅織物工業協同組合の作家たちと市内の学生たちの作品を紹介した。今回は学生たちの作品の続きである。参加している美大明星大学多摩美術大学、武蔵野美術大学東京造形大学の4つの大学となっている。この学生たちの展示のタイトルは「地への一雫」。

 川田淑未「夜の川」黒御影石多摩美術大学)。作家のテキストに「夜の川は水面が反射して水中が見えない 見えない部分が大きく呼吸をする 水面に明かりがキラキラして夜が生きている」とある

 辻蔵人「6500年前の阿☆吽」鉄の立体(武蔵野美術大学)。鉄で作られた恐竜の頭とのこと

 三堀真祈「祈りの形」鉄の立体(多摩美術大学

 姫野亜也「雨垂れ」小松石の立体(武蔵野美術大学)。乗願寺本堂近くに設置されており、もともとある寺の石の備品のような顔をしていた

 渡辺夏紀「Ambivalence」ミクストメディア(武蔵野美術大学)。鴨居に設置するなど、須田悦弘の展示を参考にしているようだ

 古屋崇久「問い」インスタレーション明星大学)。路地に古い電話機が並んでいる。写っていないが手前には公衆電話が立っている

 松岡学「群像」(武蔵野美術大学)。都会に暮らす人々を描いたとのこと。作品を囲んで大きな額装というインスタレーションが設置されているが、これは池上宗太郎の作品
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第10回アートプログラム青梅2012「存在を超えて」
2012年10月20日(土)→11月25日(日)
9:00−17:00(青梅市立美術館)月曜休館
10:00−17:00(青梅織物工業協同組合施設)
10:00−16:30(吉川英治記念館)月曜休館
そのほか、市内各所「4大学学生展」

 今回吉川英治記念館には行かれなかった。こちらには内田あぐり、サクサベウシオ、間島秀徳の作品が展示されている。