ぎゃらりー由芽の山崎康譽展「-Poetry-」を見る

 東京三鷹市のぎゃらりー由芽で山崎康誉展が開かれている(11月4日まで)。山崎は1952年東京生まれ、1978年に東京学芸大学大学院を修了している。その後バングラデシュ国立芸術大学へ留学してリトグラフを学んでいる。1979年にバングラデシュダッカで初個展、日本では1979年に画廊春秋で国内初個展を行っている。以来、ギャラリー千代田やギャラリー白百合で個展を開いているが、1993年からギャラリー汲美で個展を続けて11回に及んでいる。汲美が閉廊したのちは、ポルトリブレや由芽で個展を重ねている。名前の康譽は「やすたか」と読む。








 山崎の作品は小品が多い。今回もほとんどが小品で、紙に油彩で描いている。大きな作品でも10号以下だ。作品は繊細で静謐な特徴がある。激しさや声高なものとは無縁だ。遠くクレーの作品と響きあっているようだ。記号の多用も山崎の好みを反映している。落ちついた作品群だ。
 展示されている作品はガラスのついた額に入っている。画廊には展示されなかった作品がまだ多数ファイルに入れられている。それらはガラス越しでなく直に作品をみることができる。すると、マチエールが美しくすばらしいことが確認できる。ぜひ画廊の方にファイルの作品を見せてもらうことをお勧めする。
 ぎゃらりー由芽はJR中央線三鷹駅から南に徒歩6分。中央通りを真っ直ぐ南下し、右手に佐野薬局のある交差点を左折してすぐ。
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山崎康譽展「-Poetry-」
2012年10月20日(土)−11月4日(日)
12:00ー19:00(日曜日17:00まで)
木曜日休廊
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ぎゃらりー由芽
東京都三鷹市下連雀4-15-2-101
電話0422-47-5241
http://www1.parkcity.ne.jp/g-yume/