藍画廊の本橋大介展を見る

  「新世代への視点2012」が始まった。銀座1丁目の藍画廊では本橋大介を取り上げた。本橋は1976年茨城県生まれ、2003年に東京芸術大学大学院版画研究領域を修了している。その後中国に国費留学生として学ぶ。2006年に表参道のギャラリーエスで初個展、以後藍画廊やマキイマサルファインアーツなどで個展を開いている。





 今回の展示作品は木版画とその版木を組み合わせたものだ。左右あるいは上下に合わせて1点の作品にしている。だから版画といってもモノタイプだ。それだけのものだが、これが面白い。だいたい版木なんて見たことがなかったから、こんなにきれいなものとは知らなかった。時に版画そのものより雄弁なことさえあるなんて。
 いわゆるネガとポジの組み合わせなのだが、単にそれだけではなく、弁証法的に別のものが立ち現れる、その不思議。ぜひ実物を見ることをお勧めする。
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本橋大介展2012年7月23日(月)−8月4日(土)
11:30−19:00(金曜日−20:00、最終日−17:00)
日曜日休廊
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藍画廊
東京都中央区銀座1-2-5 西勢ビル2階
電話03-3567-8777
http://www.igallery.sakura.ne.jp/