東電OP殺人事件で無期懲役が確定し服役していたネパール人のゴビンダ・プラサド・マイナリさんの再審が決定し、釈放されたことを喜んでいる。佐野眞一『東電OL殺人事件』(新潮文庫)を読めば、彼が無実なことは確信できる。もう15年間も服役している。再審決定と釈放のニュースを嬉しく思う。
読売新聞の記事から、
東京電力女性社員殺害事件で無期懲役が確定したネパール国籍のゴビンダ・プラサド・マイナリ元被告(45)に対し、東京高裁(小川正持(しょうじ)裁判長)が再審開始と刑の執行停止を決定したことを受け、法務・検察当局は7日午後、元被告を釈放し、入国管理施設に移した。近く同国へ強制送還される。
東京高検は再審開始決定に異議を申し立てたが、審理は元被告不在で進むことになる。
高検は異議申し立てと同時に、職権で元被告の釈放手続きを停止するよう高裁に求めたが、認められなかった。このため、高検は元被告が服役していた横浜刑務所に釈放を指示。元被告は入管難民法違反(不法残留)で有罪が確定しているため、同日午後、横浜市内の法務省入国管理局の施設に移送された。
再審開始の確定前に、服役中の受刑者が釈放された例は、検察側が再審公判で無罪論告した「足利事件」(2010年無罪確定)がある。しかし、今回の様に、検察側が有罪立証の姿勢を崩してないのに釈放されるのは、極めて異例だ。
この日の決定は、再審請求審で新たに実施されたDNA鑑定の結果を重視。元被告とは別の第三者(X)の存在が浮上したとして、「Xが女性を殺害した疑いが生じた」と結論付けた。(後略)
・佐野眞一『東電OL症候群』を読んで(2012年3月23日)
・東電OL殺人事件の再審の可能性(2011年9月26日)
- 作者: 佐野眞一
- 出版社/メーカー: 新潮社
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