ギャラリーeitoeikoの江川純太展が興味深い

 新宿区矢来町のギャラリーeitoeikoで江川純太展「さっき見た新しい世界を忘れて、また見る瞬間の」が開かれていた(4月28日まで)。正式な会期はもう終わってしまったが、好評だった由で会期が延長された(5月8日〜26日)。江川は1978年神奈川県生まれ。2003年に多摩美術大学絵画学科日本画専攻を卒業している。2008年シェル美術賞入選、2010年と2011年にトーキョーワンダーウォールに入選、第7回大黒屋現代アート公募展2012にも入選している。本ギャラリーでの個展は昨年、一昨年に続いて3回目になる。
 江川はオールオーバーの抽象を描いてきた。何色もの色塊を筆触を残して画面に散らしてきた。今回はオールオーバーではなく、画面に曲線で囲まれた不定形な形を作り、その中に色塊を散らしている。江川が新たな展開を模索し始めている。これが完成形とは思えないが、面白くなりそうな予感がする。




 画廊主の癸生川さんの言葉。

 シェル美術賞2008、トーキョーワンダーウォール2010/2011、第7回大黒屋現代アート公募展2012に入選した作家が示す、現在の抽象表現。日頃の思索の表れとして、あくまでも自身の内側から溢れだす感覚ひとつに主題を求める姿が禅の修行僧を彷彿とさせる、江川純太の最新作。

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ギャラリーeitoeikoの江川純太展を見る(2011年5月29日)
神楽坂のギャラリーeitoeikoの江川純太展(2010年9月19日)
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江川純太展「さっき見た新しい世界を忘れて、また見る瞬間の」
2012年3月31日(土)〜4月28日(土)
延長した会期:2012年5月8日(火)〜5月26日(土)
12:00〜19:00(日曜・月曜休み)
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eitoeiko
東京都新宿区矢来町32-2
電話03-6479-6923
http://eitoeiko.com/
地下鉄東西線神楽坂駅(矢来口)から徒歩5分
地下鉄有楽町線江戸川橋駅から徒歩12分