ギャラリーなつかの古井彩夏展の鉄の立体が美しい

 東京京橋のギャラリーなつかで開かれている古井彩夏展の鉄の立体が美しい(4月21日まで)。古井は1988年東京生まれ、2007年に女子美術大学立体アート学科を卒業し、現在同大学院に在学中だ。今年、銀座ギャラリー女子美で帆足枝里子との2人展を開いていた。





 鉄の板を曲げてそれらを溶接して作った立体が直接何かの形を表しているというのではなく、細長い球形のようであったり、巨大な指輪のようであったりする。単純な形態でありながら、完成した形であることが納得できる。いや、一見単純に見えながら、なかなか複雑な構造をしている。しかし、そういう理屈を抜きに美しい形なのだ。
 円筒形の作品が100キロほど、舟のような作品が数十キロの重さがあるという。久しぶりに面白い立体の作家に出会うことができた。今後の展開が楽しみだ。
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古井彩夏展
2012年4月16日(月)−4月21日(土)
11:00−18:30(最終日17:00まで)
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ギャラリーなつか
東京都中央区京橋3-4-2 フォーチュンビル1階
電話03-6265-1889
http://homepage2.nifty.com/gallery-natsuka/