浅草橋のマキイマサルファインアーツで書の個展を見る。ギャラリーの1階で「福田匠吾初個展」を、2階で福田の父の「祥洲の墨の世界2012」を開いている(4月1日まで)。
私は書についてはほとんど分からない。でも福田匠吾の初個展は良い字だと思った。左から「舌」「眼」「鼻」「身」「耳」と書いている。1987年京都生まれ、京都精華大学人文学部を卒業している。書は3歳から父祥洲に倣っているという。まだ25歳だが、見事なものだと思った。
息子がこんななら父親はどんなにすごいのかと2階へ上がって行った。父親祥洲は大きな3幅の作品を展示していた。「怒濤」「破天荒」「貫入」と書かれている。いずれも昨年の大震災に関係して書かれたようだ。さすがに父親だ。すごく良いものとすごく悪いものは私のような素人にも分かるものだ。祥洲は1958年京都生まれ。自家製墨を使っているが、それは比田井南谷を範としているという。
比田井南谷は天来の息子になる。比田井天来といえば、私が昔お世話になった画家関龍夫さんの最初の奥さんが天来の娘だったと聞いている。そんな風に人間は繋がっているのか。
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書家 福田匠吾初個展と祥洲の墨の世界2012
2012年3月24日(土)−4月1日(日)
11:00−19:00(30日のみ−20:00まで、最終日17:00まで)
会期中無休
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マキイマサルファインアーツ
東京都台東区浅草橋1-7-7
電話03-3865-2211
http://www.makiimasaru.com/mmfa/