バーンズ・コレクションの画集


 バーンズ・コレクションの画集『印象派の宝庫 バーンズ・コレクション』(講談社)をamazonから買った。送料を含めて2,000円ちょっとだった。1993年に初版が出た本書の定価は12,000円となっている。ずいぶんと買い得だった。
 バーンズ・コレクションというのは、Wikipediaによれば、

バーンズ・コレクション(The Barnes Foundation)は、フィラデルフィア郊外メリオンにある美術財団である。コレクターであり美術研究者であったアルバート・C.バーンズが収集したフランス近代絵画2500点以上を擁する個人コレクションが所蔵されており、美術館としても名高い。

 バーンズの遺言によって、このコレクションは門外不出、カラーで図版を再現することも許可しなかった。それが財団の経済的困窮によって、コレクションを世界で巡回公開することになり、画集も出版された。日本でも1994年に東京国立西洋美術館で公開され、入場者が100万人を超えた。
 私も雪の降る日の早い時間に行ったが、もう入場を待つ長い行列ができていた。佐谷画廊の佐谷さんの姿も見え挨拶をした。作品は一流品揃いでみごとだった。なかでも普段あまり興味を惹かれることのなかったスーラの「ポーズする女たち」のすばらしさが印象的で忘れることができない。やはり実物を見ることの重要さが実感された。
 本書は大型の画集であるが、図版の占める割合は半分くらい、詳細なテキストが過半を占めている。バーンズの遺言に配慮しているのだろう。


バーンズ・コレクション―印象派の宝庫

バーンズ・コレクション―印象派の宝庫