トウキョウワンダーサイト本郷の会田誠展「美術であろうとなかろうと」を見る


 東京文京区本郷のトウキョウワンダーサイト本郷で行われている会田誠展「美術であろうとなかろうと」を見る(12月25日まで)。会田誠は1965年新潟県生まれ、1991年東京藝術大学大学院美術研究科を修了している。本展のパンフレットから、

このたび、TWS(トウキョウワンダーサイト)では国内外で活躍するアーティスト(Master)の初期(Emerging)から現在に至る活動を紹介する「Emerging/Master」シリーズを開始します。記念すべき第1回目は会田誠氏を迎えます。大学在学の頃に描いていたドローイング作品をはじめ、彼が現在、精力的に展開しているプロジェクト「MONUMENT FOR NOTHING」シリーズの公開制作を行うとともに、会田氏が注目する若手アーティストたちの活動も報告していきます。

 会田誠も書いている。

美術(芸術、アート、contemporary art)とは何か−−このような問いを前提に作られるものは、すべて近い将来滅びる運命にあるだろう。美術であろうがなかろうが、作りたいものを作る/作るべきものを作る/生きたいように生き、その痕跡として何かが残る−−そのようなものしか後世には残らないだろう。悪いが今や美学者たちは、その忠言を聞くことが命取りになるウィッチドクターだ。このような僕の日常的な革新の一環としてこの展示はある。

 以前から私は会田誠は虚無を抱えていると思っていた。もしかすると会田は美術作品すら本当には信じていないのではないかとまで疑ってしまう。その点が、同じく虚無の画家であるわが師山本弘との相違点だ。山本は作品だけは信じていた。

 2階の会場で会田が数人のワークショップ参加者たちと古ダンボールを使って立体作品を作っていた。以前、中目黒にあったミヅマアートギャラリーでも同じようなことをしていた。今回が6回目のワークショップだという。
 優れた画家であり作家でもあり、若手の育成にも熱心で、かつまた変態をうそぶいている。会田誠の活動幅の大きさは他に類をみない。
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会田誠展「美術であろうとなかろうと」
2011年11月5日(土)−12月(日)
11:00−19:00(木金土は20:00まで)月曜休館

12月25日(日) 会田誠「美術であろうとなかろうと」イベント開催!!

好評開催中の会田誠「美術であろうとなかろうと」では最終日の25日(日)、出展作家が勢揃いの上、パフォーマンスを繰り広げます。入場無料・予約不要。是非お越しください。

12月25日(日)最終日イベント決定!
17:00-20:00

  • 劇団☆死期 11月23日開催したトロールの森での公演を再び!
  • TEAMまこぷり まこぷり率いるパフォーマンス
  • 高田冬彦×林千歩 XMAS、何かが起こるかも?!

【入場無料・予約不要】

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トウキョウワンダーサイト本郷
東京都文京区本郷2-4-16
電話03-5689-5331
http://www.tokyo-ws.org