人形町VISION'Sでの「FACE Vol.1」の沓澤貴子

 東京都中央区堀留町のギャラリー人形町VISION'Sで「FACE Vol.1」が開かれている(10月22日まで)。小林ひとしが企画して、小川佳夫、沓澤貴子、平井正義、吉川民仁の4人が取り上げられている。3人が1960年代生まれなのに対して、沓澤貴子は1971年静岡生まれ。武蔵野美術大学大学院美術専攻油絵コースを1998年に修了している。
 私は沓澤を1998年のOギャラリーの「選選展」で初めて見て以来、注目して見てきている。今年1月のOギャラリーの個展以来だから、寡作な沓澤としてはよく頑張ったと思う。大作が2点並んでいる。
 企画した小林ひとしのテキストより、

(沓澤の)絵画では樹木か灌木か、何であれ生命形態的なかたちが塗られる。かたちと背景の境界は溶け合わされたうえ、それぞれが進出と後退を繰り返し、やがて描かれるのは絵画そのものとなっていく。そこに湛えられる多面的で重層的な空間は、寸断されざるを得ない生の、そのさ中での再結合のようだ。




2年半ぶりの沓澤貴子展が開かれた(2011年1月25日)
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「FACE Vol.1」
2011年10月4日(火)−10月22日(土)
12:00−19:00(最終日17:00まで)
日曜・祝日休廊
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人形町VISION'S
東京都中央区堀留町2-2-9 ASビル1階
電話03-3808-1873
http://visions.jp/