御衣黄が咲いている

 近所の公園で御衣黄(ギョイコウ)が咲いている。御衣黄は緑色の花が咲く桜だ。はじめ緑色をしていて、やがて中心が赤みを帯びる。世の中には黄色い花を咲かせる鬱金(ウコン)という桜もある。御衣黄鬱金を愛でるのは桜鑑賞のマニエリスムだろう。なんか毎年同じことを書いているが。御衣黄の写真のバックの紅い花は麒麟(キリン)という種類の桜だ。
 御衣黄の近くでは霞桜(カスミザクラ)も満開だった。霞桜はケヤマザクラとも呼ばれるという。



御衣黄

霞桜


 始めて御衣黄を見たのはもう30年も前だった。勤め先の近くの法務局台東出張所の古い建物の横に植えられていた。植物学者の浅野貞夫先生に見てもらうと御衣黄というのだと教えてくれた。そういえば、浅野先生からはヤブザクラもツタバウンランも教えてもらったのだった。