岡田斗司夫の男女のランク付けが面白い

 朝日新聞恒例の読者相談室「悩みのるつぼ」で岡田斗司夫が面白いことを言っている(4月9日付け)。相談者は60歳手前の主婦で、28歳の息子の女性関係について相談している。息子は、

 昔から女の子にモテナイというか引っ込み思案でした。背格好は普通の、地味で目立たないいわゆるイケテナイ男子です。
 私が知る限りでは、今まで彼女は一人もいません。(中略)28歳でまだ童貞なのだろうか、性欲の処理はしているのかという余計な心配もします。(中略)
 女狂いの息子に困り果てている母親もいるでしょうが、私は逆で、せめて30歳までには人並みにチェリーボーイだけは卒業して欲しいと願っています。

 これに対して岡田は、息子のモテのランクが低いので、当分ほっといてあげましょうと言う。このモテのランクが面白かった。

 25〜30歳の女性を恋愛市場価値順に並べます。価格は100万円〜0円としましょう。

上位5%は「モテ」
次の25%は「まあモテ」
その下の60%は「モテるわけではない」
最下層10%は「非モテ

 対する男性の25〜30歳を並べると100万円〜マイナス100万円、注目すべきは最安値で、男性は0円ではなくマイナスです。分布も女性とは違い、

上位5%は「モテ」
次の35%は「モテるわけではない」
その下の50%は「非モテ
最下層の10%は「キモチワルイ」
 と、モテのランクを示して、

 あなたの息子は第3層「非モテ」男子です。おそらく市場価格はマイナス30万円ぐらい。オシャレや髪型に気を使うと、なんとか0円にまで市場価値を上げられるかも。対人関係を「積極的に・明るく」と切り替えれば、なんとか第2層の「モテるわけではない」の市場価格20万円クラスにいけるかも。
(中略)
 ではどうするか? ほっといてあげましょう。非モテ30歳でも5年待つと、同年代女性の恋愛市場価値が暴落します。女性はマイナスにはなりませんが、15〜20万程度の値頃な物件になって、そこらにゴロゴロ転がっています。

 相談者の主婦の言うチェリーボーイが分からなかった。娘に聞くと、童貞のことだよ。そ、そうか。
 若い頃の自分を振り返ると、35%に属する「モテるわけではない」ではなかったか。いや、そうだったと思いたい。まあ、モテるだけが人生の価値ではないのだから、とこれは酸っぱい葡萄かもしれない。