2年半ぶりの沓澤貴子展が開かれた

 東京銀座のOギャラリーで2年半ぶりの沓澤貴子展が開かれている(1月30日まで)。沓澤は1971年、静岡生まれ。武蔵野美術大学大学院美術専攻油絵コースを1998年に修了している。
 新進の抽象絵画の作家として、私は沓澤貴子、亀山尚子、葛生裕子、泉本奈生美らに注目している。
 作品の質の高さと色彩の美しさは1998年のこのOギャラリーでの大学選抜グループ展「選選展」から変わらないが、今回形に少し動きが出てきた。従来のスタティックな形が動き始めている。
 前回のギャラリー砂翁が2008年、その前がOギャラリーで2005年、若いのにちょっとペースがゆっくりすぎないだろうか。もっと頻繁に個展を行って新しい作品を見せてほしい。実力の割に作品は驚くほど安価なのだ。少しでも売れて作家の励みになることを望む。

小品3点

DMに使用された15号

最も大きな作品、130号
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前回の沓澤貴子展の様子はこちら。
沓澤貴子展が始まった(2008年7月22日)
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沓澤貴子展
2011年1月24日(月)−1月30日(日)
12:00−20:00(日曜日11:00−16:00)
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Oギャラリー
東京都中央区銀座1-4-9 第一田村ビル 3階
電話03-3567-7772
http://www4.big.or.jp/~ogallery/