銀座三越の山口晃展


 銀座三越山口晃展が始まった(1月10日まで)。山口は日本橋三越のリニューアル時にポスターを描いているので三越との相性はいい。楽しみにして見に行った。初日なのに8階のギャラリーは展示替え中だ。はて1日延期したのかしらん。ちらしで確認すると、8階催物会場となっていた。さもあらん、ギャラリーでは山口晃展を開催するには狭すぎるだろう。
 今回過去ミヅマアートギャラリーやらどこぞの美術館やらで発表したものが多い。しかしながら、波板を使ったプレハブの建物の実物模型や、電信柱の新規格など新作も展示されている。やはり来てみるものだ。いろいろ発見があった。
「最後の晩餐」と題された作品が展示されていた。下の図はその部分図だが、テーブルの下でも小さな侍が食事をしている。

 これを見て中村宏の「砂川五番」を思い出した。

「砂川五番」では警官の右下に、何という名前だったか団扇太鼓を叩く法華経を詠む日蓮宗の小さな僧侶が描かれている。山口晃中村宏を引用しているのだ。
 そこで気がついたのだが、山口晃中村宏が好きなのに違いない。シュールレアリズムへの傾倒も二人に共通している。まだ招待券は2枚持っている。会期中に何度も行ってみよう。


山口晃
2010年12月28日(火)−2011年1月10日(月)
10:00ー19:30(20:00閉場)(最終日と12月31日は17:30まで)
2011年1月1日は休業
入場料:500円(中学生以下無料)