「紙の上の競宴−−寺田コレクションより」をぜひ

 東京オペラシティアートギャラリーの収蔵品展「紙の上の競宴−−寺田コレクションより」をお薦めする(12月26日まで)。

「紙の上の競宴」では、版画技法別にこれまで紹介することのできなかった作品を中心に取り上げた。ゆえに加納光於、菅井汲、松谷武判など日本の戦後版画界において重要な作家の作品が今回の収蔵品展では紹介しきれなかったことを注記せねばならない。

 とは言うものの見事に幅広い作品群だ。それらは、青木野枝、榎倉康二、舟越桂、伊庭靖子、池田良二、磯見輝夫、柄澤齋、木村希八、北川健次小林敬生、棟方志功、小野木学、小野忠重、斎藤千明、清宮質文、重野克明、タピエス、土屋公雄、若林奮、山中現、艾沢詳子等々と現代の主要な版画家たちを網羅している。展示されている作品はまだまだある。
 さらに作品数が少なくなかなか見る機会のない夭折の版画家菊池伶司の作品も2点展示されている! 寺田コレクション、さすがに侮れない。この収蔵品展のみの入場料はわずか200円だ。


収蔵品展035「紙の上の競宴−−寺田コレクションより」
2010年10月23日ー12月26日
11:00ー19:00(金・土は20:00まで)
休館日:月曜日
http://www.operacity.jp/ag/exh124.php


東京オペラシティアートギャラリー
東京都新宿区西新宿3-20-2
電話03-5353-0756
http://www.operacity.jp/ag/