ヴァニラ画廊の「人造乙女博覧会」

 銀座6丁目のヴァニラ画廊で「人造乙女博覧会」が開かれている(5月15日まで)。いや、これを紹介するのはわずかに保っていたわがブログの品位を雲散霧消させる恐れが大いにあるのだが・・・
 まずヴァニラ画廊は、ふだんエロとサドがテーマの美術展を開いている。死体写真展もここで見た。交通事故で頭が半分潰れていたり、手首が転がっている写真も見た。そんな写真は実は見たくはないが、展示されているものはすべて見ようという姿勢で我慢して見てきた。
「人造乙女博覧会」とは、オリエント工業が製造販売している「ラブドール」の展示会である。一般にはダッチワイフとして理解されているもので、ラブドールはその高度に進化した姿という。展示されている製品ラブドールは触れることが禁じられているが、1体だけ触れてもいいのが用意されている。スタッフに声をかけると濡れティッシュを渡され、それで指を拭ってから触れることになっている。身体の素材はシリコン樹脂であり、触ると吸い付くようなもち肌状になっている。
 胸の大きさも3種類の中から選ぶことができ、顔もびっくりするくらい可愛くできている。美観を重視しているので口は使えない構造になっている。ナニは脱着式で付けられるのだが、展示場では御上に気を使って装着してないという。本当によくできていて、メーカーの自信が素直に納得できるのだが、値段を知って驚いた。いや、まさか私が買おうと思って値段を聞いたのではなく、もらったパンフレットで知ったのだった。なんと高いもので1体62万円もするのだ。そんな値段にもかかわらず購入する男たちが少なからずいるというのも驚きだが、お客さんがいるからこのメーカーも存続できるのだ。


オリエント工業のホームページ
http://www.orient-doll.com/

「人造乙女博覧会」
4月26日〜5月15日(会期中無休)
12:00〜19:00(平日)、12:00〜17:00(土・日・祝)
入場料500円
ヴァニラ画廊
東京都中央区銀座6-10-10 第2蒲田ビル4階
電話03-5568-1233
http://www.vanilla-gallery.com