中田いくみの個展が新宿区のアートコンプレックス・センターで開かれている（５月２日まで）。中田いくみは以前も紹介したことがあるが、1982年埼玉県生まれ。銀座１丁目のギャラリー銀座フォレストで何度か個展を開き、このアートコンプレックス・センターでも３回目の個展となる。昨秋はアメリカのブルックリンでも個展を開いている。紙に油彩で描いている。
中田は彼女が描く少女たちについて、こう説明する。
自分の性に気付くほんの少し前の子等に目を凝らします。
劣等感に満ちた、その拙いしぐさやまなざしにドキリとするのです。
中田は今まで小さなサイズの作品を作っていた。今回大きなサイズに挑戦している。50号が１点、30号が３点、中心になっているのは15号だ。小さなサイズで成功していた画家が、大きなサイズに挑んだときに必ずしも成功しない例を何度かみてきた。大きくなったとき画面が持たないでスカスカになってしまったりする。
しかし、今回の中田の作品はサイズが大きくなっても密度が変わっていない。特に30号の作品３点が良かった。
●50号
●30号
●30号
●30号
↓以下の４点は15号
小品が12点並べられている。１点１万円とかなり安い。
・ギャラリー銀座フォレストの中田いくみ展「あぶくと疳の虫」（2009年10月27日）
・中田いくみのHP http://abukubook.michikusa.jp/
アートコンプレックス・センターはJR信濃町駅と地下鉄四谷三丁目駅の中間くらいにあり、近くに他の画廊がないので分かりづらいかもしれない。どちらの駅からも徒歩７分くらいだから、そんなに遠いわけではない。住宅街の中にレンガ造りの画廊ビルが建っている。
中田いくみ展
４月20日（火）〜５月２日（日）（26日のみ休廊）
11：00〜20：00（最終日は18：00まで）
アートコンプレックス・センター
東京都新宿区大京町12-9
電話03-3341-3253
http://www.gallerycomplex.com
