ギャラリイKの小野養豚ん展「家畜図」は一体何か

 京橋3丁目のギャラリイKは毎年この時期に「知性の触角 それぞれの他者」という連続企画展を行っている。1月から始まった2010年の企画も現在5人目で、小野養豚ん展「家畜図」が開かれている。"小野養豚ん"てペンネームだろうが、写真で見れば若い女性だ。1978年群馬県生まれ、女子美術大学を卒業し、その後筑波大学大学院で学んでいる。さて、個展の内容は、

豚の鼻を乾燥させたもの。ペットショップで犬のおやつとして売っているらしい。台湾産。カロリーが高いので与えすぎに注意と書かれている。 (C)ギャラリイK

同じくペット用の豚の耳。耳の皮は薄いので血管が透けて見える。 (C)ギャラリイK

豚の爪を乾燥させたもの。 (C)ギャラリイK

死産した豚の仔からFRPで型どりしたもの。 (C)ギャラリイK

養豚で使われる道具。 (C)ギャラリイK

出産直後の母豚の乳首。豚にも巨乳やら貧乳やらあるのだろう。 (C)ギャラリイK

 これらの他、貧血を防ぐ薬や抗生物質などの薬瓶、飼料の瓶詰め等々が展示されていた。いずれも養豚に関係するものだが、養豚そのものではない。「養豚」から作家が選んできたこれらのものは、一体なんだろう。どういう意味があるのだろう。


小野養豚ん展「家畜図」
2月22日(月)〜3月3日(水)日曜休み
11:00〜19:00(最終日〜17:00)
ギャラリイK
東京都中央区京橋3-9-7 京橋ポイントビル4F
電話03-3563-4578
http://homepage3.nifty.com/galleryk