山本弘作品解説(28)「一軒家」


 山本弘「一軒家」油彩、F6号(41cm×31.8cm)
 1976年制作、おそらくこの年の飯田市勤労福祉センターでの個展で発表された。後に飯田市の友人たちが編集した遺作画集にも収められた。
 小さな作品だが見ていて飽きない。小さな家に続く1本の道が描かれている。この構図は繰り返し描かれている。道の両側の畑の茶色も山本がよく使う色だ。晩秋の風景だろうか。ざっくりした筆致が的確な形を生み出している。
 珠玉の作品だと思う。