ギャラリー58で吉田公美展が開かれている

 銀座4丁目のギャラリー58で吉田公美の彫刻展が開かれている(今日の11月14日まで)。昨年の個展は、「ギャラリー58の吉田公美展は注目だ」(2008年11月6日)で紹介した。今年も大きな金属の立体を展示している。ビルの4階にあるギャラリーまで運び込むのが大変だったそうだ。このビルにはエレベーターがない。
 彼女のテーマはお尻だ。尻は2足歩行する人間の特徴だから、尻を作れば人間が表現できると考えているらしい。天井からは尻を出した小さな人形のような作品が吊り下げられていた。作家の尻に対するこだわりが伺える。しかし、尻には深い意味がありそうだ。おそらく尻を見せることは最も恥ずかしいことに属するだろう。恥は強い感情の一種だ。ほとんど実存に近いと言えるのではないか。
 奇妙な立体だが、ユニークで優れた作品なのは間違いない。




ギャラリー58 
東京都中央区銀座4-4-13 琉映ビル4F
Tel・Fax 03-3561-9177
会期11月9日(月)〜14日(土)
12:00〜19:00(最終日17:00まで)
http://www.gallery-58.com