都立北青山アパートの行方

 地下鉄銀座線の外苑前と表参道の中間にあるギャラリーMUSEE Fへ行ったとき、街のところどころに旗が立てられていて、「都営アパートの高層化に反対、景観を守ろう」と書かれている。
 外苑前から表参道に至る青山通りの建物を挟んだ西側には都立北青山アパートが建てられている。古いアパート群で4階建ての低層住宅だ。その代わり敷地は広く花壇や樹木が多い。立地条件としては最高の場所だろう。部外者から見れば、高層化して近代的な住宅に建て替えることが最も良いのではないかと思われる。
 そういえば数年前、前記のギャラリーへ行く途中、建築中のマンションに対して抗議の看板が立てられているのを見たことがあった。マンションの隣の住人による抗議のようだった。マンション建築中の場所は、以前一戸建ての(平屋?)住宅だったらしく、抗議をしている住人によるとその家では東向きに大きく窓を作ってあり、それが寝室なのだという。寝室の窓の前にマンションが作られて、部屋の中が見えてしまう。マンションは西側の窓を潰して隣が見えないようにすべきだと主張していた。
 なかなか難しい問題だ。どのような解決法が採られたのか、いささか気になるのだが。
 そういえば建築中のスカイツリー墨田区で一番高い構造物になったそうだ。私のマンションのベランダからもそれが見える。スカイツリーが完成したら、もう半裸でベランダをうろうろすることは気を付けよう。それともスカイツリーを中止するよう抗議しようか。