野見山暁治展が始まる

 野見山暁治は2個所の画廊で1年置きに個展を開いている。ギャラリー山口ではタブローを、みゆき画廊ではドローイングや水彩や版画だ。昨年ギャラリー山口で個展を開いたので、今年はみゆき画廊の年だ。10月5日(月)から17日(土)まで2週間、銀座6丁目のみゆき画廊で「野見山暁治 版画・ゴーフラージュ」が開かれる。ゴーフラージュって何だろう? 作家の言葉から、

選り分けた素材を洗って、包丁で刻んで、いきなり盛りつける、というのがぼくの油絵調理法。ところが版画の方は、鍋の中に雑多な食材を投げ込み、あとは熱がこんがりと味を染み込ませてくれるのを待つ。
投げ込む過程も火加減も職人任せ。結果、食べられない物を取り除くのに時間がかかる。これでは、いつまでたってもぼくは版画家になれない。


野見山暁治「生まれてきた」


2009年10月5日(月)ー10月17日(土)
11:00amー7:00pm(最終日ー5:30pm)日曜休廊
みゆき画廊
東京都中央区銀座6-4-4 銀座東芝第2ビル2階
電話03-3571-1771
http://www.miyuki-gallery.com