好きな役者2人

 好きな役者といえばまず中村美代子俳優座の女優で1924年生まれ。木冬社の芝居で何度か見たが、脇でごちゃごちゃ言っているおばあちゃんのような役が多い。坂本竜馬を描いた清水邦夫の「弟よ」とか、「冬の馬」「わが夢に見た青春の友」・・・。 
 3年前に見た清水邦夫の「行きずりの人たちよ」にも出演するというので楽しみにして行ったが、口がきけないという設定の役だったので、彼女の愚痴っぽい声が聞けなくて本当に残念だった。中村美代子の声が好きなことがよく分かった。

 次はさとうこうじ、1963年生まれのフリーの俳優。小柄なのに頭が大きく目鼻立ちもはっきりしているので舞台向きだ。黒テントの舞台で見た「メザスヒカリノサキニアルモノ若しくはパラダイス」は忘れられない。下着を集めるのが趣味のちょっと頭の弱い男の子を演じて絶品だった。もう一つ、これも黒テントの「ぴらんでっろ〜作者を探す六人の登場人物」もすばらしかった。この人の存在感は半端ではない。