アートギャラリー環の坂崎香織展

 東京神田のアートギャラリー環で坂崎香織展「無防備なたましい」が開かれている(25日まで)。作品は45cm×32cmかそれ以下の小品で、アクリルガッシュで描かれている。作家は1984年東京生まれ、2007年女子美術大学を卒業している。
 私がこの作品に惹かれるのはなぜだろう。造形的にはマルレーネ・デュマスを思い出させるが、最近日本の若手に多いその亜流とは違うと思う。ただ造形的なものばかりでなく、作品の主題にも強く興味をかき立てられるのだ。それは作品のタイトルにも現れている。「ストレイシープ」「スリップ」「女体の軋轢の話」「少女の自由」「堕天使」「童女(セルフポートレート)」「優しさ、そして犠牲」。

 カタログに書かれた作家の言葉は
「この わた/し/うまれつきあかはだか//すっかり/なにもかも、 わたしは/どこかにおいてきてしまったらしい。」

ストレイシープ


スリップ


女体の軋轢の話


少女の自由


堕天使


童女(セルフポートレート


優しさ、そして犠牲


(※坂崎の崎は本当は大ではなくて立の方)

アートギャラリー環
東京都中央区日本橋室町4-3-7
電話03-3241-3920
http://www.art-kan.co.jp/
7月6日ー25日 11:00ー18:00(最終日は17:00まで)