数字好き

 昔、私の娘の母親(当時の妻)がいやになっちゃうわ、貨物列車が通るとき娘が列車の数を数えるのよ、私はこの列車どこへ行くのかなって思うのにと言った。貨物列車が通るとき車輛の数を数えるのは私にも共通する趣味だ。自然と数を数えている。文系の母親に対して理系の父娘なのだ。
 JR亀戸駅の階段は42段、以前住んでいた公団住宅の8階までは108段。現在住んでいるマンションの6階までの階段はちょうど100段、秩父地方にあるダムの階段も数えながら降りてきた。400段くらいあった。銀座4丁目のギャラリー58はエレベーターのない古いビルの4階にあり、45段ではなかったか。亀戸駅のホームへ行くつもりなら何ともない。
 私は毎朝東京駅へ通勤している。各駅停車の総武線錦糸町で快速に乗り換える。この時も総武線快速から下車する乗客の数を数えている。1つの扉から多いときは75人、少ないときで50余人が下りてくる。一端下りてまた乗る乗客の数は省いている。乗り込む乗客はおそらく20人前後なので、朝のラッシュ時でありながら、ゆっくり本が読める混みかただ。乗っている時間がわずか10分足らずなのが残念なほど。