志水辰夫の初期短篇集「ラストラン」

 志水辰夫の初期短篇集「ラストラン」(徳間書店)を読んだが、これがつまらなかった。1988年から2000年にかけて書かれたもの。うがって言えば、つまらなくて単行本に収録されてこなかったものを徳間書店志水辰夫を図書目録に加えたくて、あるいは次に新作を書いてもらうことを期待して出版したものではないだろうか。誰もがつまらないと思っているのに出版された本。
 実は私は横山秀夫と勘違いして読んでしまったのだ。志水辰夫は一時期はまったけれど、「情事」というスケベなだけの小説を読んで、もう金輪際読むまいと思ったのだった。本当に読まなきゃよかった。
 またS島君から、お前、人のことをスケベだなんて言えるのかって揶揄されちゃいそうだが。

ラストラン

ラストラン