半藤一利の「昭和史」シリーズが面白い。この面白さは司馬遼太郎の歴史小説の面白さと共通している。それは何か。
加藤周一が司馬遼太郎の歴史小説について、英雄史観だと批判した。英雄が歴史を作っていくという考え方。それに倣って言えば半藤一利は陰謀史観だろう。元老や政治の黒幕たちが密室などで話し合って歴史を作っていく。話として面白いはずだ。そして両者に欠けているのが社会情勢やマルクスの下部構造の考え方だ。
- 作者: 半藤一利
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- 発売日: 2004/02/11
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