リニア新幹線「南アルプス直下」方針

 朝日新聞10月7日朝刊に、「リニア新幹線南アルプス直下』方針」の見出しがあった。

 JR東海は、東京ー名古屋で25年の開業を目指すリニア中央新幹線を、南アルプスをほぼ直線に貫くルートで建設する方針を固めた。建設費や乗車時間の面で有力だった直線ルートについて、課題だった地形や地質上の問題を克服できると確認できたため。

 途中駅は甲府市付近と飯田市付近が予定されているらしい。東京ー名古屋間が40〜50分だから、東京〜飯田間は30分以内だろう。
 それで思い出すのは、1961年私が中学1年だったとき、社会科の臼井先生が、将来国鉄が東京と大阪を結ぶ特急列車を計画していて、そのルートは南アルプスをトンネルで抜けるものだ、これが直線で一番早いし、南アルプス石灰岩だからトンネルを掘りながら資源の採掘もできる。一石二鳥だからこの計画は実現するだろうと言った。
 実際は中央高速道は甲府から諏訪を回って飯田市へ降りてくるコースとなった。なぜか? 代議士のせいだった。諏訪地方を地盤とする代議士が有力者なのに対して、飯田地方を地盤とする代議士は微力だったのだろう。
 このニュースを聞いて、47年ぶりに昔のわくわくした気持を思い出した。でも実現予定は2025年、今から17年後だ。私は生きていれば77歳だ。