1996年の秋山画廊での塩田千春展

 Art Lover Blogに塩田千春のホームページが紹介されていたので早速見てみた。経歴に1996年東京秋山画廊で個展とあった。秋山画廊なら見ているはずだと、記録を調べると、1996年3月23日に見ていた。当時から良かった個展はDM葉書を保管しているので、そのファイルを探すと保管されていた。写真がそのDMだ。タイトルが「地によるものの序」。彼女はこの時から毛糸を使ったインスタレーションをしている。床には赤い絵の具が流されているようだ。

 当日の日記を出してみたらひと言だけ書いていた。

3月22日(金)
 多忙。

3月23日(土)
 神田〜銀座のギャラリー回る。秋山画廊の塩田千春のインスタレーションおもしろい。
 島尾伸三「生活」(みすず書房)読む。

3月24日(日)
 出勤。

 ちなみにこの日は13の個展を回っている。この週全体では24の個展を見て回り、その主なものはギャラリー360°の須田悦弘、なびす画廊の加藤学、藍画廊の石塚雅子、ギャラリー小柳の杉本博司などだ。それらのなかで日記に感想を記したのは塩田千春だけだった。
 前日多忙と書き、翌日の日曜日は休日出勤し、火曜日山口市へ出張して昆虫学会に出席している。そんな忙しい中画廊回りは欠かさなかった。
 閑話休題。ギャラリー360°の須田悦弘展は鮮明に憶えている。窓際にチューリップの木彫が展示してあった。あれからもう12年も経ったのか。