幼形成熟という不思議

 幼形成熟ネオテニーとも言う。ネオテニーについてWikipediaでは「ネオテニーは、動物において、性的に完全に成熟した個体でありながら非生殖器官に未成熟な、つまり幼生や幼体の性質が残る現象のこと。幼形成熟、幼態成熟ともいう」と解説している。
 例として、アホロートルウーパールーパー)が上げられるが、昆虫ではミノムシやカイガラムシで見ることができる。

 この写真はカイガラムシ研究者の河合省三さんが撮影したオオワラジカイガラムシの交尾だ。オスは羽化して羽があるのに、メスは幼虫の体型のままで成虫になっている。異種交尾のように見えるがまんまノンケの正常位であるらしい(詳しくは知らない)。ちょっとミッキー安川のエピソードを思い出させる。
 知人に頭の良い男がいて(名は秘す)、50歳を越えているのに趣味はアニメ、それも攻殻機動隊ガンダムみたいなのが好きで、一番嫌いなのは恋愛もの。女性と付き合ったことはないが、興味はある証拠に「サラ金に泣く女」なんていう裏ビデオを所蔵していた。風俗には行ったことがない。
 彼のことを陰で幼形成熟などと悪口を言う奴がいたが、むしろ逆だろう。成形未成熟という概念を提案したい。