安楽死の制度を切望する

 近所のスーパーへ行ったらレジの近くでお客さんが騒いでいた。床に大きなウンコが2つ落ちていて、その1つを踏んでしまったらしい。ペットの持ち込みは禁じられているし、丸くて大きいので犬ではなさそうだ。店員があわてて始末をしている。アルツハイマーのお婆さんだろうか。お爺さんだったらズボンを抜ける間に形が崩れて丸い形を保たないだろう。
 昔カミさんのお祖母さんが呆けて廊下にウンコをしてしまい、それを指摘されたとき、あら何でしょうととぼけたという。やがて外出しても道が分からなくなり、最後は家族が分からなくなった。
 以前書いたが、画家の野見山暁治のお母さんが「廊下に何やらころりと転がっているのを母は見つけた。なんとそれが自分の粗相だと知ったとき」彼女は死ぬことを決意して、絶食して亡くなった。(id:mmpolo:20070417)
 同じ状況に陥ったとき私はこのお母さんと同じことができるだろうか。自信がない。タバコですらなかなかやめられなかったのに。今後10年以内に安楽死の制度ができることを切望するのみだ。