アメリカカンザイシロアリ、東京に侵入!

 東京にアメリカカンザイシロアリが発生しているというショッキングなニュースが朝日新聞に紹介されていた。(6月24日)

 東京のある住宅密集地では、住民が風評に神経をとがらせている。何しろここでは、400メートル四方のエリアが、米西海岸原産のアメリカカンザイシロアリに侵食されているのだ。
 この住民の築40年の家は、屋根裏や窓枠をはじめ、シロアリが比較的嫌うと言われてきたヒノキの柱まで食われ放題。気づいた時は、額縁まで食われ、とうとう家を解体した。

 アメリカカンザイシロアリは日本在来種のヤマトシロアリやイエシロアリと違って、湿気がなくても生存できるので、屋根裏や輸入家具からも侵入することができるのだ。日本に侵入したら恐ろしいと言われてきたが、ついに侵入してしまったようだ。これは大変なことだ。それにしても「東京のある住宅密集地」とぼかして書かれていて気になる。どこだろう。
 閑話休題
 もう25年ほど前。東京のTCO(白蟻防除業者)からアメリカカンザイシロアリが発生しているようだと中外製薬に連絡があり、中外製薬の担当者から一緒に行って撮影をしてほしいと依頼された。TCOに案内されて行ったところは小学校の音楽の先生の家、そこのアップライト型のピアノが食害されているという。しかし見るとピアノにあいた小さな穴から木屑がこぼれていて、アメリカカンザイシロアリではなくヒラタキクイムシだった。庭に引っぱり出したピアノに機械で穴を開けて薬剤をたっぷり注入した。ヒラタキクイムシは駆除できただろうが、ピアノはダメになったに違いない。アメリカカンザイシロアリでなくてホッとした反面ちょっとだけ残念だった。
 このまだ若い小学校の先生の部屋にはアイドルたちのB全のポスターが壁いっぱいに貼られていて、何か恥ずかしい物を見てしまった気がした。先生がこんなに幼稚であってはいけないということもないのだが。