損保ジャパン東郷青児美術館でヴラマンク展を見る


 損保ジャパン東郷青児美術館で「没後50年 モーリス・ド・ヴラマンク展」を見る。ヴラマンクは気になる画家だったが、まとめて見るのは初めてだ。展覧会のちらしには、ヴラマンクは独学で絵を学び、ゴッホセザンヌの影響を受け、マティスやドランらとともにフォーヴの中心人物として評価されたと紹介されている。
 とくにゴッホの影響が大きい。晩年のヴラマンクの麦畑の絵はゴッホのそれとよく似ている。しかし色彩に品がないのだ。ヴラマンクらしい雪景色の風景画にもそれを感じる。あざといという印象がする。ケレン味たっぷりなのだ。残念ながらゴッホセザンヌに比べると格下であることは否めないだろう。