図書館の利用法

 昔カミさんに出会ったころ、公共図書館を利用することを教わった。これが案外知られていない。図書館の機能のひとつに情報サービスがある。私は仕事上で分からないことがあると、しばしば東京都立中央図書館に電話して教えてもらった。カミさんは「インフォメーション」へかければいいと言ったが、交換手にそう言うと「貸出係」に繋いでくれた。
 どんな質問をしたかもう忘れたが、例えば「American ballwormというワタの害虫の学名は何ですか?」とか、「1945年の日本の米の収量を教えて」とかいう質問に実にていねいに答えてくれる。即答できない場合はあとで電話をかけてくれた。ここの図書館にある何と何と何の資料で調べたが分からなかったとか。
 最近はネットでたいがい調べがつくが、図書館を利用することも有効だ。もっとも公立図書館も職員を民間に任せているところが多くなった。情報サービスを期待するのは難しいかもしれない。