泉本奈生美展を見た


 東京銀座コバヤシ画廊で行われた泉本奈生美展を見た(5月26日〜31日)。泉本は毎年コバヤシ画廊で個展を続けている。色彩が独特で美しく印象に残っていたが、ここ何年か形が安定してきて極めて完成度が高くなってきた。泉本の作品を見ていると、抽象作品の魅力が少しも廃れていないことが確信できる。最近流行の具象に対抗して、抽象の世界が豊かに存在しているのだ。
 6月は野見山暁治展が青山学院短大ギャラリー(6月3日ー27日)と京橋のギャラリー山口(6月30日ー7月19日)で始まるし、京橋の南天子画廊では中村一美展も始まる予定だ。優れた抽象作品が見られるだろう。