身体感覚

 夕べは忘年会だった。終電で帰宅して風呂にも入らずに寝た。風呂に入らないで寝るのは年に数回くらいだ。明け方眼がさめてどうにも気になる。昼間力仕事をして汗をかき、そのまま忘年会に行ったのだ。蒲団の中で自分の身体の輪郭が分かるような感じがする。乾いた汗が身体の輪郭を形作っているような、身体が限定されているような感じがする。それはいい気分のものではない。
 起き出してシャワーを浴びる。できるだけお湯の温度を熱くして。ざっと身体を洗う。また少し酒を飲んで寝る。蒲団に入って感じるのは今度は自分の身体の輪郭が意識されないことだ。身体が蒲団の中に融けて拡がっているような感じ。それがいつものように心地よい。