「河童のクゥと夏休み」は21世紀日本映画のベストワン! という評価

 演劇評、映画評で最も信頼するぼのぼのさんのブログ「Badlands」に「河童のクゥと夏休み」が紹介された。21世紀に入って作られた日本映画のベストワンだという。ここまで言われたら見ないわけにはいかない。

原恵一が脚本・監督を手がけたアニメーション『河童のクゥと夏休み


 この作品は、公開前から「本年度ベストワン級の名作」「E.T.を超える感動作」という評判を耳にしていた。その形容は必ずしも間違いとは言えない。
 だが、僕にとって、この映画は本年度ベストワンどころの騒ぎではない。少なくとも21世紀に入って作られた日本映画のベストワン、これまでに見た全ての日本映画においても間違いなくベストテンにランクされる。

 一見子供向けアニメの装いをまとっているが故に、多くの人が、リアルタイムでは作品としての価値を正確に位置づけられないことだろう。しかしこれから20年30年経ったとき、この映画は『七人の侍』『東京物語』『西鶴一代女』といった古典的名作に連なる日本映画のマイルストーンとして語られることになるに違いない。いや、そうならなくてはいけない。

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http://bonobono.cocolog-nifty.com/badlands/2007/08/21_49b6.html

 早速見てきた。夏休みとあって親子連れでいっぱい、子どもは小さい子が多かった。映画については上記ぼのぼのさんの映画評に尽きている。小さい子どもたちが2時間20分という長丁場を飽きずに騒ぎ立てることもなかったのは、映画作りの巧さだろう。
 ぼのぼのさんに比べたら10分の1か20分の1くらいの本数の映画しか見ていない私としては、21世紀日本映画のベストかどうかは分からないが、本当に面白かった。大人が十分楽しめる。龍が出現するところは感動的だった。