30年前の発禁本は

 もう30年も昔になるが、朝日新聞にある写真集がわいせつ物として摘発されたとの記事が出ていた。写真集と書いたが、いわゆるビニ本(立ち読み防止等のためにビニールの袋で包装し、店頭では内容が見られないポルノ写真本:ウィキペディアより)で、いまでも覚えている題名が「人形の家」。それで街に出てまだ売っている本屋を探し見事手に入れた。プレミアはついていないで定価だった。
 さて、内容も覚えている。よほど印象的だったのだ。若い娘が二人で絡んでいる。一人はきれいな子で、もう一人はさほどではなかった。絡んでいると言ってもお互いに相手の体に軽く手を触れているだけ。上半身は裸だが、大きめのパンツ(ショーツ、パンティ)は決して脱がない。
 これが30年前の発禁本だった。当時の警察が今の週刊誌を見たら、発禁などという生やさしいものではなくて、軽くて無期懲役は免れないだろう。
 
 ここまで書いてGoogleで検索したら表紙と中の数ページが見られた。表紙は見覚えがあった。記憶とはちょっと違っていて、もう少しだけ過激な絡みだった。実は題名も覚えているものとは違っていた、上記の書名はネットで調べて分かったのだった。「いまでも覚えている題名が〜」は、だから嘘です。1978年発行で30年前というのは当たっていた。