猿の腰掛け

 東京都中央区京橋の並木の柳の根本にきのこが生えていた。猿の腰掛けだ。ずいぶん大きい。柳はすでに枯れていて高さ1メートルくらいで切られている。猿の腰掛けは癌の特効薬とも言われたが本当はどうなんだろう。
 きのこの専門家によると、木に生えるきのこには2種類あって、木の皮のあたり浅い内部に寄生する菌と、木の芯=内部深く寄生する菌があり、猿の腰掛けは後者だという。内部深く寄生する猿の腰掛けは木の芯を分解するので、木は材木としての価値を失ってしまう。
 立川共済病院の近くの並木にも猿の腰掛けが生えていた。
 写真は京橋の猿の腰掛け。