山本弘の生活は毎日絵を描き続け、ついで酒浸りの日々をおくる。その内喀血したりして寝込む。回復するとまた絵を描き続ける。酒浸りになる。寝込むの繰り返しだったという。
酒を飲んでいる時以外は人に会わなかった。だから普通の人は酔っぱらっている弘さんしか知らない。素面の弘さんが本当はどんな人かを知らない。
絵を描き始めるとき、手ならしにまず書を書いたという。それらの書を愛子さんが大事にとってある。
写真の書。
八月の風脳みその
狂って良し
ひまわりも
垂れて笑う
別の書では、次のようなものもある。
白は責むる
白は魂をして
凍結せしむる