「ポーラ ミュージアム アネックス展2024 Vol.1」を見る

東京銀座のポーラ ミュージアム アネックスで、「ポーラ ミュージアム アネックス展2024 Vol.1」が開かれている(3月10日まで)。今回Vol.1では西田秀己、砂田百合香、江原梨沙子の3人が取り上げられている。 まず西田秀己から、1986年北海道生まれ、2011年…

ノイエ・エクステントの藤澤江里子展を見る

東京都立大学のノイエ・エクステント及びニュートン本店で藤澤江里子展が開かれている(2月24日まで)。藤澤は1960年東京都生まれ、武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン科を卒業したあとBゼミスクールを修了している。なびす画廊、かわさきIBM市民文化ギャ…

国立新美術館の「NAU 21世紀美術連立展」を見る

東京乃木坂の国立新美術館で「NAU 21世紀美術連立展」が開かれている(2月18日まで)。たくさんの作品が並んでいるが、知人の作品を中心に気になったものを紹介する。 ↑湯沢茂好 私と同郷の長野県喬木村在住の作家。 グアリノアキ 瀬戸栄美子 内平俊浩 近藤…

ALの「彼方の世界」を見る

東京恵比寿南のALで「彼方の世界」が開かれている(2月11日まで)。これは「恵比寿映像祭2024地域連携プログラム」の関連企画で、篠田太郎、狩野哲郎、大舩真言、SPREAD(山田春奈と小林和弘)、赤塚不二夫&赤塚りえ子が参加している。 ここでは主として狩…

半藤一利『安吾さんの太平洋戦争』を読む

半藤一利『安吾さんの太平洋戦争』(ちくま文庫)を読む。作家坂口安吾が太平洋戦争中、どんな生活を送ったかどんなことを書いていたかを昭和11年から昭和21年まで、1年ごとに詳しく紹介している。 昭和11年は2.26事件が起こった年だ。安吾はこの事件をすぐ…

ギャルリー東京ユマニテの飯嶋桃代展を見る

東京京橋のギャルリー東京ユマニテで飯嶋桃代展「Sphinx―人間の台座」が開かれている(2月24日まで)。飯嶋は1982年、神奈川県生まれ。2006年に女子美術大学美術学科立体アート専攻を卒業。2008年に同大学大学院修士課程美術専攻立体芸術研究領域を修了し、…

ギャラリー和田の城戸悠巳子展を見る

東京銀座のギャラリー和田で城戸悠巳子展が開かれている(2月10日まで)。城戸悠巳子は1983年東京都生まれ、女子美術大学を卒業した後、2008年に東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻を修了している。2002年にギャラリー銀座フォレストで初個展、その後麻布…

ギャラリイKの葉緑素為吉展を見る

東京京橋のギャラリイKで葉緑素為吉展「迷い路」が開かれている(2月10日まで)。葉緑素為吉は近年「正七角形」という図形に興味を持ち、様々な作品化を試みているという。そして「正七角形を14個接続して生まれる円環」を基本単位として無限に拡張すること…

コバヤシ画廊の藤森哲展を見る

東京銀座のコバヤシ画廊で藤森哲展「爾今/逆進地未来」が開かれている(2月10日まで)。藤森は1986年横浜市生まれ、2011年に筑波大学大学院人間総合科学研究科博士前期課程芸術専攻洋画領域を修了している。2016年JINENギャラリーで初個展、コバヤシ画廊で…

海老坂武『戦後文学は生きている』を読む

海老坂武『戦後文学は生きている』(講談社現代新書)を読む。フランス文学者で大江健三郎の東大での同級生だった海老坂武が日本の戦後文学から20冊を選んで紹介している。 取り上げられた20冊は、 日本戦没学生記念会編『きけ わだつみのこえ』 梅崎春生『…

東京藝術大学卒業・修了作品展を見る(その4)

東京藝術大学で東京藝術大学卒業・修了作品展が開かれている(2月2日まで)。その中から面白いと思ったものを何度かに分けて紹介する。今回は大学内で開かれている大学院生の修了展から、 高野禄英(工芸) 堀内万希子(彫刻) 秋元麻由実(工芸) 上川桂…

東京藝術大学卒業・修了作品展を見る(その3)

東京藝術大学で東京藝術大学卒業・修了作品展が開かれている(2月2日まで)。その中から面白いと思ったものを何度かに分けて紹介する。今回は大学内で開かれている大学院生の修了展から、 「油画」と「彫刻」を取り上げる。 石山未来 川上愛理 間瀬結梨奈 …

東京藝術大学卒業・終了作品展を見る(その2)

東京都美術館で東京藝術大学卒業・終了作品展が開かれている(2月1日まで)。その中から面白いと思ったものを何度かに分けて紹介する。東京都美術館の学部卒業生から。 昨日に続いて「彫刻」 山田歩 赤尾智 岡田俊 堀部晶暉 小野陸 笹部泰生 増田充高 中垣…

東京藝術大学卒業・修了作品展を見る(その1)

東京都美術館で東京藝術大学卒業・修了作品展が開かれている(2月1日まで)。その中から面白いと思ったものを何度かに分けて紹介する。最初に東京都美術館の学部卒業生から。 まず「油画」 大久保舟 フカミエリ 色本藍 当山希未 横尾勇作 若林岬 ついで「…

ヒノギャラリーの虎尾裕新作展を見る

東京八丁堀のヒノギャラリーで虎尾裕新作展「森林限界を行く」が開かれている(2月3日まで)。虎尾は1958年東京都生まれ、1982年に東京藝術大学彫刻科を卒業し、1984年に同大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了している。1983年に駒井画廊で初個展、以来ギ…

三橋順子『ジェンダー&セクシュアリテ論入門』を読む

三橋順子『これからの時代を生き抜くためのジェンダー&セクシュアリテ論入門』(辰巳 出版)を読む。「これからの時代を生き抜くための」シリーズの1冊。 ジェンダーは「社会的・文化的性」、言い換えると「人間が生まれたあと後天的に身につけていく性の有…

ブログ休み

白内障の手術を受けました。 ブログはしばらく休みます。

井上ひさしの戯曲講座『芝居の面白さ、教えます 海外編』を読む

井上ひさしの戯曲講座『芝居の面白さ、教えます 海外編』(作品社)を読む。以前紹介した『~日本編』の姉妹書。仙台文学館での講演の筆記録。とても面白かった。 取り上げられているのは、シェイクスピアの『ハムレット』、イプセンの『ヘッダ・ガーブレル…

Oギャラリーの松岡徹展を見る

東京銀座のOギャラリーで松岡徹展「ありがたいかたち」が開かれている(1月28日まで)。松岡徹は愛知県出身、名古屋芸術大学を卒業し、スペイン国立バルセロナ大学大学院で学ぶ。日本国内のギャラリーをはじめ海外のギャラリーでも個展を行っている。画廊の…

藍画廊&ギャラリーカメリアの小林聡子展を見る

東京銀座の藍画廊&ギャラリーカメリアで小林聡子展「ミラー」が開かれている(1月28日まで)。小林聡子は1991年、多摩美術大学美術学部絵画科を卒業し、1993年同大学大学院美術研究科を修了している。2005〜2006年文化庁芸術家在外研修員としてタイ(チェ…

ギャラリー檜B・Cのシマヅヨウ展を見る

東京京橋のギャラリー檜B・Cでシマヅヨウ展「脈の感じ」が開かれている(1月20日まで)。シマヅヨウは1962年兵庫県生まれ、1986年に武蔵野美術短期大学専攻科を修了している。1986年より個展を続けているという。最近は毎年ギャラリー檜Fで個展を開いていた…

ギャラリーなつかの金沢健一展を見る

東京京橋のギャラリーなつか及びクロスビューアーツで金沢健一展「層―格子」が開かれている(1月27日まで)。金沢健一は1956年東京都生まれ、1979年に東京藝術大学美術学部工芸科鍛金専攻を卒業し、1981年同大学大学院美術研究科を修了している。多くの画廊…

ガルリSOLの寺田和幸展を見る

東京新富町のガルリSOLで寺田和幸展「Observation of NATURE」が開かれている(1月20日まで)。寺田和幸は1946年福岡県出身、1979年東京藝術大学卒業、1980年同大学大学院を修了した。スルガ台画廊やぎゃらりーセンターポイントで個展を繰り返していたが、1…

中国新聞SELECTに紹介された山本弘展

中国新聞SELECTに紹介された、昨年秋の東御市立梅野記念絵画館の特別展「All is vanity. 虚無と孤独の画家―山本弘の芸術」の展評がとても良かった(2023年11月14日)。筆者は中国新聞社の道面雅量氏。 その後半部分を引用する。 展示は油彩65点と、確かなデ…

銀座蔦屋書店GINZA ATRIUMのコムロタカヒロ展を見る

東京銀座の銀座蔦屋書店GINZA ATRIUMでコムロタカヒロ展「Tempest」が開かれている(1月15日まで)。コムロタカヒロは、1985年東京生まれ。2011年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻終了。現在東京を中心に活動。 80~90年代に量産されたフィギ…

HAGISOの高山瑞個展を見る

東京谷中のHAGISOで高山瑞個展「草々」が開かれている(2月12日まで)。高山瑞は1993年神奈川県生まれ、2016年に武蔵野美術大学造形学部彫刻学科を卒業し、2018年に東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了している。2019年ガルリアッシュで初個展。 高…

ギャルリー東京ユマニテの奥村浩之展を見る

東京京橋のギャルリー東京ユマニテで奥村浩之展「サイクルー大いなる時代―」が開かれている(1月27日まで)。奥村浩之は1963年石川県金沢市生まれ、1986年金沢美術工芸大学美術学部彫刻科を卒業し、1988年同大学大学院修士課程を修了している。1989年メキシ…

Stepsギャラリーの倉重光則展を見る

東京銀座のStepsギャラリーで倉重光則展「真夜中の白い正午」が開かれている(1月20日まで)。倉重光則は1946年福岡県生まれ、1968年村松画廊で初個展、以来様々な画廊で個展を開いている。 突き当りのネオン管の光 今回、画廊には黒く塗られた四角い箱が置…

巷房の加藤哲展を見る

東京銀座の巷房(巷房1、巷房2、階段下)で加藤哲展「BU/WT」が開かれている(1月13日まで)。加藤哲は1970年北海道生まれ、1996年に東京藝術大学美術学部油絵科を卒業し、1998年同大学大学院美術研究科を修了している。1999-2001年に独デュッセルドルフ…

平板のイントネーション

毎日新聞の書評欄の「なつかしい1冊」のコラムに石山蓮華(俳優)が田辺聖子の『苺をつぶしながら』(講談社文庫)を挙げている(2024年1月6日朝刊)。 私が発する「いちご」のイントネーションは変わっているらしい。この小説のタイトルを口にしようとす…