その他

イメージと行動

むかしタバコをやめた時、タバコを吸おうと思って胸のポケットに手を伸ばし、タバコがなくてああやめたんだと気付いた。その時タバコのイメージが残った。 それまではタバコを吸おうと思った時、ポケットのタバコを取って火をつけた。意識から行為がつながっ…

植物の世界

東京渋谷区の東急デパート本店、そこから松濤美術館の方向に坂道を上っていく、その道路沿いの右側にその家がある。家というか、家の残骸というか。写真のようにびっしりと植物で覆われている。何か複雑な抵当物件なのだろう。こんな地価のバカ高そうな場所…

周辺からは世界が見える

今から15年前、全農から依頼されて、全国の農協と全農のホストコンピュータをオンラインで結んで、農作物の病害虫や雑草を画像を使って検索し、その防除法を調べるためのシステムを調査するよう依頼された。 その際、農協での経費負担ができるだけ少ない方法…

瞬間芸

最初にテーブルの上に水を一滴垂らしておきます。(できれば気付かれずに) 「瞬間芸です」と言って、広げたティッシュペーパーを水滴の上に静かに落とします。 (終わり)

トイレのプラン

意外に誰も言わないが最近作られる公共建築の男子トイレのプランが複雑になっている。入口から入って3回以上屈折しないと本丸にたどりつかない。なぜなのか? ただ単に外から見えにくくするだけなら、こんなに複雑にする必要がない。臭い対策とも思えない。…

昔から消極的だったので自分を鼓舞する諺を作った。 採らぬ柿は採れぬ。 するとすかさずプレイボーイの友人が言った。 採れぬ柿は採らぬ。

映像記憶

目の前の小さな交差点をゆっくりと左折していく車。私はその車を見るがゆっくりとはいえ車はすでに走り去っている。残像に集中して車のナンバーを読みとる。3-6-2-1と読むことができた。今回は直後だったので可能だったのだ。 映像をありありと記憶すること…

情報のわらしべ長者

上野の不忍通りあたりに警官が点々と並んでいることがある。 「どなたが通るのですか?」何人かの警官にこの質問をすると、一人くらい「は、陛下が」と答えてくれる。次の警官のところへ行って「陛下は何時頃通られるんですか?」と聞くと「3時頃です」と教…

場所と記憶

上野の美術館へ行った時、秋葉原から山手線に乗り換えて上野駅で降りた。ホームから公園口の改札へエスカレーターを使って上った。エスカレーターに乗っている時不思議な幸福感に包まれた。いまどうしてここでこんな幸福感を感じるのか、そして分かった。 そ…

誤読

通勤電車の車内に貼られたポスター、そのキャッチコピーが、 「くりこ、さわらしてあげる」 何だ、これは? 「くりこして、さらにわけあえる DOCOMO」というのが正しい。ドコモのポスターだった。文字を読むとき、かたまりとして読んでそれを頭の中で組み立…

百科事典としての新書

フッサールに「厳密な学としての哲学」という本がある。岩波から翻訳出版されて120ページほどの小さな単行本だ。これは百科事典の「哲学」の項目の記載として書かれたという。 〔以下ウィキペディアからの引用〕 百科事典の項目立てには、大雑把に分類すると…

竹下通り

竹下通りがあるのになぜ田中通りや中曽根通りがないのだろう。

提案

TOTOとINAXへ 水洗便所の表記を「大」「小」から「多」「少」へ変更することを提案します。 「大小」が便種を表すのに対して「多少」は水量を表しますから。

合掌の法則

両手を合掌の形に合わせます。これを正しい形とします。 合掌の形から人差し指を少しずらします。合掌の形はちょっと崩れましたが、これは簡単に直せます。大きな誤りではなかったのです。 次に右手の甲に左手の掌を重ねます。一見合掌の形に似ています。 で…

椎名其二

野見山暁治の「四百字のデッサン」(河出文庫)に椎名其二が紹介されている。「マビヨン通りー椎名其二」「椎名さんの借金ー森有正」あわせてわずか23ページ。 その分量で私たちは椎名其二について十分に知ることができる。忘れられない人となる。 20世紀の…

年 齢

東京オペラシティギャラリーへ行った時のこと。 窓口の女の子から「65歳以上は半額です」と言われた。 いえ、まだ57歳ですと答えたが、ちょっと焦った。 しかし冷静になって考えれば、20代の女の子にとって50代も60代も一緒かも知れない。 そのことを60代後…

タカサゴユリ

私が勤めている会社の近くに数十坪の空き地があった。 ある年の夏、突然その空き地の丈け高い草むらの中に点々と白い百合が咲きそろったことがある。ススキやヒメムカシヨモギ、セイタカアワダチソウがびっしりと生い茂った中に大輪の白い百合が咲いている。…

仕事の極意

仕事の極意を紹介したい。 仕事は一人ではできないが、人に頼ってもできない。

メッセージ

父が亡くなり、お盆の真只中とて荼毘にふしたあと中1日おいて葬儀だった。 葬儀の前日ふと眼にした富岡鉄斎の書が次のようだった。 ちなみに父も鉄斎も数えの89歳で亡くなっている。 「長生何必羨神仙」 長生何ぞ必ずしも神仙を羨まん 長生きしたので別に不…

インセスト・タブー

岡本敏子は岡本太郎美術館の館長をしていたが、しばらく前に亡くなった。 岡本太郎の存命中は彼の秘書をしていた。 また正式な養女だったが、一方実質的に夫婦だった。 彼らと何ら接点がないにも関わらず、そのことにイヤな感じを抱いた。 つまり養女と夫婦…

書痙

2年近く前から右手人差し指がおかしくなった。 万年筆で文字を書こうとすると2文字目から3文字目くらいで指が突然曲がって、力が一切入らなくなる。 仕方なく人差し指を使わないで文字を書くがひどい字になってしまう。 万年筆のみに出る症状でボールペン…